何故皮膚が痛みを感じるのか?
そもそも痛みとはなんでしょう?
人間の皮膚が痛みを感じるのは何故でしょう
痛みとは、感覚器官が刺激を受容し、痛みとして脳に信号を送ることで近くされる感覚の一種です。
皮膚の上には4つの感覚点があります。
温点、冷点、圧点(触圧点)、痛点の4つです。
これらは皮膚上にモザイク状に存在しています。
これ以外の感覚を人の皮膚は感じることが出来ません。
※ちなみにかゆみは痛点刺激です。痛点が弱く刺激されるとかゆみとして感じます。
手の甲1㎠のそれぞれの点の数はおよそ次の通り。
痛点 100~200
圧点 20~25
冷点 6~23
温点 0~3
痛点が一番多く、温点が一番少ない分布になっています。
これは痛点が一番身の危険に直結するためと言われており、危機察知のために最も適した分布となっています。
この分布の割合は一定ではありません。
例えば手の指先は繊細な作業ができますが、それは圧点が多く存在し、触覚が敏感なためです。
反対に背中は大きく文字を書かれても正しく読み取ることができないくらいに圧点が少なくなっています。
では痛点が多いのはどこでしょうか。
痛点はもし傷つけられたら致命傷になってしまうような場所に多く分布しています。
膝の裏や首の回り、肘の内側などです。太い血管が通っているわりに、骨や体毛などの防御が薄い場所です。
ついでに、痛点が一番少ないのは足の裏です。
足の裏に痛点が多かったらと考えると……二足歩行が難しくなりそうですね。
(これは皮膚感覚の話なので、頭痛や内臓の痛みとはまた別の種類のお話です)
医療脱毛レーザーはどこへの刺激?
医療脱毛のレーザー光の波長は黒いものに吸収されるように調整されています。毛の中に含まれる色素「メラニン」に最も効率よく吸収されます。
そしてひとところに吸収された光エネルギーは熱エネルギーへと変わります。
分かりやすい例でいえば、
虫眼鏡で太陽光を一点に集中させると熱せられて焦げてしまう原理と一緒です。
つまり、脱毛用のレーザーを皮膚に当てると、黒い毛にレーザー光が集まり、熱へと変わります。
この熱の温度が低ければ「あたたかい」という温点への刺激に。お風呂のお湯なんかはあたたかいの範疇ですね。
温度が高く、火傷くらいのレベルになると刺激される部分は「痛点」になります。
どのくらい痛いの?
さて、当店のレーザー脱毛器は蓄熱式と呼ばれるタイプです。
こちらは黒い毛に吸収されると最大60~70度くらいの温度になるように調整されています。
60~70度、火傷するには低く、あたたかいというには高い温度ですね。
黒い毛のある場所だけ瞬間的に6〜70度に上がるので、「ちょっとチクチクするかも……?」というレベルになるかと思います。
ただ毛の密度が濃い場所や、太い毛が生える場所は「ちょっとチクチクどころじゃなかったけど!?」という方もいらっしゃるかと思います。
ちょっとチクチク程度なのは、黒い毛のある場所だけが60〜70度にあがる、つまりとても小さい点への刺激だからです。
ところが毛が密集していたり、濃かったりする場所となると話は変わってきます。
VIO・ワキが該当しますが、この辺りは一本一本がまず太く、そして密集しているために、点での刺激というよりも「面」への刺激になってしまっているのです。
痛点を1点ずつ刺激されるよりも、当然「面」で刺激される方が痛みは強い。
ということになります。
ただそれも脱毛が進み、「面」が小さくなり「点」になっていくとどんどん痛みは軽くなっていきます。
とはいえ、初回〜2,3回目まで痛いものは痛い。
少しでも痛みを軽くする方法は「面」を小さくすること。
レーザーを当てる前に皮膚の上に出ている毛をなるべく少なくするのが最善です。
要するに
剃毛をしっかりとする!
お痛み軽減のために、ぜひ実践してみてください。